Letter to Students I: 永久磁石のモンキーMRIについて @ 1T(42.58MHz)小型永久磁石を用いたWindows型 パソコンで制御されるMRIシステム、 A システムは、磁石の検出部、ラジオ波送受信器、 磁場勾配電源およびコンピュータからなる分光器部、 そして、コンソール部で構成されること、 B 磁場は横方向(Z軸)、検出部における構造とイメージ 平面は図のようになること、 C 固形のチョコレートのイメージが得られ、感度は良好で あること、 D 肝油ファントムのイメージは良好、スペクトルにおいて 油脂のメチル基と水のシグナルを明瞭に区別できること、 E ビー玉のファントムのような著しく異なる性質を持つ物質が 共存する試料では、SHIM調整をするとスペクトル形状が 改善されること、 を示した。 1T小型MRIは軽い空調があるクリーンな部屋なら何処にでも 設置でき、省電力、メインテナンスフリーである。装置の感度は良 好、シグナルの安定性は抜群、グロス試料の内部構造と化合物 の同定ができる。とくに、MRIの本質である水と油脂の物理性の 測定において優れた性質を有する。 〔研究員〕 |
参考文献:
小泉他 コンパクトMRIによる冷凍食品の解凍過程−野菜. 2005.「食品工業」48(22):56-72. Koizumi et al. (2006) Thawing of frozen vegetables observed by a small dedicated MRI for food research. Magn. Reson. Imaging, 24: 1111-1119. Koizumi et al. (2008) A dedicated MRI for food science and agriculture. Food Sci.Technol. Res.,14:74-82. |